久し振りです、家庭画報の連載で、ずーっと とりつかれていまして、やっと全12回の原稿が終わりました。ジュエリー見聞録のほうは、既に100回を超え、ブランドの夢を見ますよ。
そこで、ブランドとは何かを考えてみました。街にはジュエリーのブランドがあふれていますよね、イタリア語、フランス語、入り混じって世の中にはブランドだらけ。百貨店の1階売場など、これまでは化粧品でいっぱいでしたが、最近では何やら名前のついた、アクセサリー売り場に、あ、失礼、ジュエリーの売場になっていますよ。これだけ見てれば、ジュエリー業界不況などありえない。本当ですかね。
そもそも、ブランド、それもジュエリーのような高額商品ブランドと言うのは、これはあくまでも私見ですが、自己判断の放棄だと思うのですよ。つまりですね、買うにあたって、お客様が、使っている素材にウソはないのか、質は良いのか、壊れないのか、修理はしてくれるのか、値段は不当では無いのか、などと言うことを、一々自分で判断しなくても良い、それがブランドというものではないのでしょうか。
どうみても、今の日本のジュエリーブランドさんには、この根性が座っていない、買ってから二、三日トラブルがあって店に持って行くと、平然として、コレ、ウチのものですかなどと言う、領収書をみて、やっとわかるなどいうのはザラですよ。本当のブランドさんは、見えないところで、大変な努力をしている、そこが分かっていない、ですから、いつまでたっても指名買いをされない、お客様が指名買いをしてこそ、ブランドになるのではないですか?できもしないフランス語やイタリア語をならべても、それは自分勝手なあだ名に過ぎない、なにをトチ狂ったか、こうした意味不明のブランドを広告している業者もいますが、広告する前に、しっかりと根性を入れ替えなさいよ、と思います。