最近の旅行から-2

 台北にはもう数十回行っているのですが、最近では有名な故宮博物館も、かってのおどろおどろしい雰囲気が消えてしまい、展示物も減り、お土産も出版物も見るべきものは皆無、4階の茶室も閉鎖中とあって、 前なら1日はいたのですが、最近では中国の団体ばかりで、見る影もなく半日で十分です。特に宝石やジュエリー関係では、清朝の皇帝たちが使ったジュエリーも、ほんの一部だけ、ヒンドスタンジェードも、嘉義にできた新館に移転してしまい、これがまた、なんとも小役人が博物館を作ればこうなるという見本みたいな、建物だけはやたらと立派、展示物はほとんどないという代物、台北の楽しさが半減しています。
 

 そうした台北でお勧めなのが翡翠市です。「建国南路の玉市場」と紙に書いてタクシーに見せるのが一番早い。高架道路の下に、花市場と並んでほぼ2キロ近くに渡って開かれています。翡翠の方だけでも1キロ近い、それも中では二重三重に並んでいますから、全部見たらかなり足にきます。もちろん、並んでいるものは文字通り玉石混交、ほとんどが???と言うもの、それでも楽しい。実に様々な石がぎっしりと並んでいます。値段はもちろん、言い値の半分から交渉次第というもの、まれには、古いものが入っていますので、それを見つけるのも、楽しみ。まあ、半日は楽しめますよ。食事も、花市場と翡翠市の間の広い通りを左に行って右側にあるインド料理店は、中華に飽きた人にはちょうどいいかもです。本物かどうかなど二の次で、自分で綺麗だと思えば大いに値切って日本に帰って細工すればいいのです。少なくとも、行って損したとは思わないと思います。台北イコール故宮博物館と中華料理だけではないのですよ。

2019年3月3日 | カテゴリー : ジュエリー | 投稿者 : Ryo Yamaguchi