新しいジュエリー本、二冊の紹介

最近、読むに値する宝石本が二冊刊行されましたので、紹介します。

    1.西欧800年の指輪史

    翻訳もので、ヴィクトリアアルバート美術館の有名なジュエリーコレクションの中の指輪を、代表作を選んで時代別に解説したもの。造本はチョットいただけないが、写真とその解説はわかりやすく、指輪を理解する本で日本語のものとしては最初かも。著者は同美術館野キュレーターで、妙な記述は一切ない。参考書として、お勧めする。ガイアブックスという聞かない出版社で、4,180円(税込)。

    2.世界のクラウンジュエル

    これは12センチ角ほどの小さな本で、世界の王様達の王冠を集めた本だが、どこで集めたのか、見事な写真がたくさん載っており、極めて稀な写真もあり、小さな解説が付いているが、全て正確かつ詳細、これほどのジュエリー解説ができる人が日本にいたのかと思わせる内容である。小さな本だからといって、バカにできない最近の名作である。パイインターナショナルというこれも聞かない出版者からで、2,090円(税込)。

    ともに宝石を扱うなら、買っておいたほうがいいと思います。まだ本屋にありますよ。

2020年12月7日 | カテゴリー : ジュエリー | 投稿者 : Ryo Yamaguchi